！鼻百態　あぐらをかいたり笑ったり・・・

鼻があぐらをかく　はなの低くて横に広がっているさま。
鼻が高い　　　　　得意なさま。誇らしい。
鼻が凹む　　　　　得意だったものがやりこめられる。恥をかかせられる。
鼻であしらう　　　冷淡にあしらう。すげない態度をする。
鼻にかける　　　　自慢する。得意がる。
鼻に付く　　　　　飽きて嫌気がする
鼻の先で笑う　　　軽蔑したように笑う。こばかにしたように笑う。
鼻挟む　　　　　　口惜しいことだと思う。ひそかに恨む。
鼻も動かさず　　　顔色を変えないさま。ぬけぬけとしている様子。
鼻も引っ掛けない　相手にしない。無視する。
鼻を明かす　　　　思いがけないことをして、優位に立っていた相手をびっくりさせる。
鼻を蠢(うごめ)かす　自慢する。鼻にかけた様子をする。
鼻をうつ　　　　　鼻汁をすする（古語）
鼻を折る　　　　　慢心をくじく。恥をかかせる。
鼻を高くする　　　自慢する。得意になる。
鼻をひる　　　　　くしゃみをする。風邪をひく。（古語）
鼻をふくらめる　　得意がる。鼻を高くする。
鼻をつままれる　　飽きられる。嫌われる。
鼻嵐　　　　　　　馬などの鼻息の激しいこと。荒い鼻息。

！耳の障子と鼻の障子

鼻の障子　左右の鼻の穴（鼻腔）の壁。鼻中隔。
耳の障子　鼓膜の俗称。

！耳、あくびも出れば正月も来る・・・

日本国語大辞典（小学館）より

耳の穴からあくびが出る

聞き飽きたことを強めていう。
＊浄瑠璃･物ぐさ太郎「其の事訳は聞き飽て聞き飽て、耳の穴からあくびが出るはい」

耳の正月（=ご馳走）

おもしろい話や快い音楽を聞くことにいう。
＊浄瑠璃･七小町「わしらもお上の相伴に耳の正月目の正月」

耳順(したが)う年

60歳。耳順。「論語-為政」の「六十而耳順」による。

耳から口

他人から聞いたことをただちに受け売りする。聞いた話をすぐに知ったかぶりをして語る。

耳取って鼻かむ

とてつもないこと、突拍子もないこと、また、無茶なことのたとえにいう。