三谷梓詩集こいのぼりから
 穂高・・・

弟・穂高のこと |2

穂高にあいたくて

穂高にあいたくて
穂高にあいたくて
ママは、穂高にあいたいと思っている。
穂高のこと思いだす。
「ママ、穂高はお空から
いつもみているよ。
だからいつもあえるんだよ。」
「穂高ー、あいにきてね!」
きこえたよね、ママの声。

1993年11月16日の「あのねノート」から三日月

せんせいあのね、
あしたは、ほだかのおたんじょうびです。
あずさはがくどうのちいさいへやで、ほんをよんであげました。つるのおんがえしと、ぼくあるいたまっすぐまっすぐ。
ちいさいこえでよみました。
ほだかにきこえるように。
がっこうのかえりみちで、
ゆうやけこやけのうたをうたいました。
ゆうやけこやけでひがくれて山のおてらのかねがなる。おててつないでみなかえろう。からすといっしょにかえりましょ。
大きい声でうたいました。
ほだかにきこえるように。
おそらにほそいみかづきでていました。

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三谷 梓 詩集『こいのぼり』・・・穂高
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