● 弟・穂高のこと 1|2 穂高にあいたくて 穂高にあいたくて 穂高にあいたくて ママは、穂高にあいたいと思っている。 穂高のこと思いだす。 「ママ、穂高はお空から いつもみているよ。 だからいつもあえるんだよ。」 「穂高ー、あいにきてね!」 きこえたよね、ママの声。 ● 1993年11月16日の「あのねノート」から せんせいあのね、 あしたは、ほだかのおたんじょうびです。 あずさはがくどうのちいさいへやで、ほんをよんであげました。つるのおんがえしと、ぼくあるいたまっすぐまっすぐ。 ちいさいこえでよみました。 ほだかにきこえるように。がっこうのかえりみちで、 ゆうやけこやけのうたをうたいました。 ゆうやけこやけでひがくれて山のおてらのかねがなる。おててつないでみなかえろう。からすといっしょにかえりましょ。 大きい声でうたいました。 ほだかにきこえるように。 おそらにほそいみかづきでていました。 page top << 弟・穂高のこと1
穂高にあいたくて
穂高にあいたくて 穂高にあいたくて ママは、穂高にあいたいと思っている。 穂高のこと思いだす。 「ママ、穂高はお空から いつもみているよ。 だからいつもあえるんだよ。」 「穂高ー、あいにきてね!」 きこえたよね、ママの声。
● 1993年11月16日の「あのねノート」から
せんせいあのね、 あしたは、ほだかのおたんじょうびです。 あずさはがくどうのちいさいへやで、ほんをよんであげました。つるのおんがえしと、ぼくあるいたまっすぐまっすぐ。 ちいさいこえでよみました。 ほだかにきこえるように。がっこうのかえりみちで、 ゆうやけこやけのうたをうたいました。 ゆうやけこやけでひがくれて山のおてらのかねがなる。おててつないでみなかえろう。からすといっしょにかえりましょ。 大きい声でうたいました。 ほだかにきこえるように。 おそらにほそいみかづきでていました。
三谷 梓 詩集『こいのぼり』・・・穂高