三谷梓詩集こいのぼりから
 穂高・・・

弟・穂高のこと 1|
ほだかほだか
ほだかかわいいな
ほだかいたらいいのにな
一月一日、しんじゃった。
かわいそうだな
いっしょにブランコのりたいな
つみきもしたかった。
おかあさんは、ほだかのこと
かわいいっておもっている。
ふかわ先生と松お先生が、
おまいりにきてくれた。
赤と白いチューリップもってきてくれた。
いつも、おもいだすよ。
いつも、いっしょにいるよ。

穂高のお星さま
空をみあげたら、
お月さまといっしょの穂高の星いたよ。
きれいだった。
一番明るく光ってた。
お月さまといっしょでよかった。
「ほだかー」
大きな声で
ママと名前をよんだ。

月下美人
10月20日、夜さいた。
月下美人いいにおい。
「ほだかの手術の前の日に、
さいたおはなだよ。」と
ママがいった。
白くて大きくていいにおい。
朝みたら、もうしぼんでた。
もう1かい、さいてほしいな。
表紙春の詩夏の詩冬の詩自分のこと弟・穂高のこと
妹・桐子のことあとがき
三谷 梓 詩集『こいのぼり』・・・弟、穂高のこと
さくらがおか耳鼻咽喉科ホームへ