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障がい、障礙、障碍、障害?
Impairment, Disability, Handicap or Challenged ?
障がい、障礙、障碍、障害? *当サイトの「障害・障害者」表記について

 「障害」ないしは「障害者」という表現に関し、言葉としての響きの善し悪しはともかく、漢字表記で「害」を用いることには、様々な考え、受けとめかたがあります。
 本来「障害」は「障礙」と表記されていました。
「妨げる」という意味の
礙 が略字の 碍 になり、戦後の常用漢字制限で音が共通の 害 と表記されるに至った経緯があります。読みは同じでも「妨げ」と「害」では、受ける印象はかなり異なります。そのため「障害」を本来の字である「障碍」に戻す、あるいは「障がい」とかなで表記しようという考え方があります。
 いっぽうで、あえて日本語を避け、英語でハンディキャップ(Handicap)としたり、最近はそれもまた問題ありということで、アメリカで使われるようになったチャレンジド(challenged)という表現もあるようです。
 過剰に敏感になることには疑問もありますし、重要なのは使う側の意識の問題だとは思うのですが、それも言葉の背景にあるものと無縁ではないだけに、なかなか難しい問題です。
 私もダウン症候群という「障害」をもつ子の親として、「害」には少なからず抵抗を感じる一人です。妨げを内に持ってはいるけれども、他を害してはいないという思いは同じです。ただ、私自身の表記となると、場面によって揺れているのが正直なところです。
 ただ、インターネットでの情報発信という視点からすると、先ずはより多くの方々の目に触れること、そして関心を持っていただく糸口となることが重要と考えます。一般(これも妙な表現ですが)の方が「障碍」や「障がい」をキーワードに検索し情報を探すことはあまりないでしょう。検索にかからなければ、広くメッセージを伝えることもできません。
 そこで、
当サイトでは基本的に「障害」で表記を統一し、その表記に関してこのページへのリンクを張ることといたしました。違和感を持つ方もいらっしゃるかと思いますが、どうぞご理解ください。

*参考URL
「障害」は「障碍」(「障礙」)と表記すべきである >>
 〜国立身体障害者リハビリテーションセンター「国リハニュース」226号

「障害」という言葉について >> 〜CHIME Service Project

Top
WHOによる新国際基準 I C F(2001) pagetop

WHO新国際障害分類(ICF)>>〜日本リハビリテーション医学会 評価・用語委員会
上記サイトの内容、詳細ながら私自身容易に理解できなかったので表にしてみました。それでも難解、分かりにくいのですが、以下ご参考までに。

WHO国際障害分類(1980年)
 I C I D H : International Classification of Impairments, Disabilities and Handicaps
 よく知られている3つの障害分類
 ・機能障害(impairment)・能力障害(disability)・社会的不利(handicap)

WHO新国際障害分類(2001年改定)
 I C F : International Classification of Functioning, Disability and Health

改定ポイント1.
背景因子が分類に加わり、大きく2つの部分「生活機能と障害」「背景因子」から構成されていることです。

Part1
生活機能と障害
 Functioning and Disability
(a)心身機能と構造 Body Functions and Structures
(b)活動と参加 Activities and Participation
Part2
背景因子
 Contextual Factors
(a)環境因子 Environmental Factors
(b)個人因子 Personal Factors

改定ポイント2.
1980年の国際障害分類(ICIDH)では、障害というマイナス部分を、機能障害(Impairment)、能力障害(Disability)、社会的不利(Handicap)に分類していましたが、2001年の改定(ICF)では以下のようにプラス部分に対しても分類されています。
プラス要因
マイナス要因
生活機能 Functioning
障害 Disability
身体
Body
心身機能
Body functions
機能的・構造的統合性
Functional and
structural integrity
機能障害
Impairment
身体構造
Body structures
生活
Life areas
活動 Activities
または
参加 Participation
活動制限
Activity limitation または
参加制約
Participation restriction
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